2026年10月11日日曜日

近江鉄道

近江鉄道(2026/10/9付け日経新聞)

 奈良県在住のSさんが滋賀県に関する新聞記事を時々送ってくれる。それに「近江鉄道は24年の鉄道事業の公有民営化(上下分離)後、同事業の営業損益は31期ぶりに黒字に浮上。25年度も2期連続で黒字を維持している」と書かれていた。

 近江鉄道は貴生川でJRと接続し、柘植を経て伊勢へ繋がっている。江戸時代には、京都の公家が皇族の名代として伊勢神宮と多賀大社へ年3回参詣しており、その際に通った「御代参街道」(注1)に近いルートを行くことができる。
 (注1)『「びわ湖検定」でよみがえる』160頁を参照

 実際に、そのルートで伊勢神宮から多賀大社へ行こうとしたこともあるが、乗り継ぎに時間がかかり過ぎたので貴生川で近江鉄道へ乗り換えず、そのまま草津まで行って琵琶湖線に乗り換えて彦根へ行ったことがある(注2)。
 (注2)「やっぱり滋賀が好き」41頁を参照

 また、近江鉄道の八日市周辺は「蒲生野」と呼ばれ琵琶湖の東側で平地が広がっており、古代において極めて重要な場所であった。さらに、貴生川から信楽高原鐡道に乗り換えて、「紫香楽宮跡」(注3)へ行くこともできる。
 (注3)知命庵: 紫香楽宮(しがらきのみや)跡(クリックすると飛びます)

 以上のように歴史的価値のある近江鉄道が黒字化し、今後も残っていくことになれば大変意義深いことだと思う。近年、地方の赤字路線の廃止などが盛んに議論されているが、近江鉄道にはまだ潜在的な利用価値があると思う。

 因みに、近江鉄道には西武鉄道の中古の車両が使われている。創業者の堤康次郎は近江商人であり、近江鉄道も西武グループに属している。私はそれを知らずに、大津で西武鉄道の車両を見た時に夢を見ているのかと思った。

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