2026年7月7日火曜日

天文台

「天文台」 youtubeより

 今日は七夕である。星にまつわる歌がないかと考えて、南佳孝の「天文台」という曲を取り上げることにした。
 「丘の上の天文台へ 星を探しに行こう」で始まる曲を聴くと、天文台がある瀬戸内海の島へ行ったのを思い出す。
 本当は二人きりで天文台へ行きたかったけれど、グループで来ていたので、とてもそんなことはできなかった。

 あの時、歌詞のように「光の帯の中で 君を抱きしめる」ことができていたら、願い事が叶っていただろうか。

2026年7月6日月曜日

プーチンの世界

『プーチンの世界』(新潮社、2016年)


 知人が「プーチンの国を守ろうとする姿勢が好き」と言うのを聞いて、『プーチンの世界』を購入して読んでみた。
 私は、KGB出身というだけでプーチンを信用できないと決めつけていて、彼に関する本を読んだことがなかった。
 本書は、「国家主義者」「歴史家」「サバイバリスト」「アウトサイダー」「自由経済主義者」「ケース・オフィサー(工作員)」の6つのペルソナで、プーチンを論じている。

 確かに、プーチンの行動に理解できるところはある。しかし、工作員の手法を用いているところが気になった。

2026年7月5日日曜日

魔女の1ダース

『魔女の1ダース』(新潮文庫、2000年)

 5月の投稿で『不実な美女か貞淑な醜女か』(注)を紹介した米原万里に、『魔女の1ダース』という本がある。

 プロローグは、米原万里がモスクワで「魔女使い」の集会への出席を誘われるところから始まっている。
 そこで「魔女使い」からプレゼントされたという『悪魔と魔女の辞典』が面白いので、下記に引用する。
  • 愛:相手から無料で利益を引き出すのに、相手が対価以上のものをこちらから獲得したと錯覚し、トクしたと思わせるための呪文の一種。ただし、呪文を唱える当人のほうが錯覚し、自分のほうが損をしていると思いこむ場合も多い。「無償の愛」などとわざわざ定語をつけたりすることがあるように、本来は有償なものと考えられている。
  • 希望:絶望を味わうための必需品
  • 思いやり:弱者に対しては示さず、強者に対して示す恭順の印
  • 謙遜:自慢したいことを他人に言わせるための一種の方法
 中学生の頃に読んだことのあるA・ビアスの『悪魔の辞典』(1911年)を、思わず思い出してしまった。

 辞書で、「ダース」は「13個1組をさす」と説明されているらしい。魔女の世界では1ダースは13本なのだ。
 ロシア語同時通訳として世界各地で活躍した米原万里ならではの、洒落の効いたエッセイが詰まっている。
 エピローグに書かれた恩師の「異文化の交差する瞬間にこそ意味は生まれる」という言葉が全てを物語る。

 こんな面白い本はいろんな人に読んで欲しい。この本もまちライブラリー(注)に寄贈することにしよう。

2026年7月4日土曜日

和気清麻呂

和気清麻呂の立像

 昨日、所用で地下鉄東西線の竹橋駅に行った際、皇居からお堀を隔てたところにある和気清麻呂の立像を見た。
 大手町駅方面の改札を出て、平川門側と書かれた出口を上るとすぐにあった。後ろのビルは丸紅の本社である。
 和気清麻呂は、宇佐八幡の「道鏡を皇位に就かせたならば国は安泰である」というご神託を確認した人である。
 
『八幡神社』(勉誠出版、2003年)

 和気清麻呂は宇佐八幡へ行き、ご神託が偽りであることを確認し、皇室を守護した人物として像が建立された。
 宇佐八幡は4万社以上ある八幡神社の総本宮で、御祭神は応神天皇である。全国の八幡神社も応神天皇を祭る。
 八幡神社について知りたくて買った『八幡神社』(勉誠出版、2003年)には、全国八幡神社一覧が載っている。

八幡祭の由来

 滋賀県にも多くの八幡神社があり、その中の近江八幡市の日牟礼八幡に八幡祭があることは昨年11月に投稿した(注)
 (注)知命庵: 八幡まつりを参照

 上記の「八幡祭の由来」は日牟礼八幡のホームページに掲載されており、応神天皇の近江行幸が原型としている。
 しかし、『八幡神社』では「近畿地方の八幡信仰」で「左義長祭(注)と八幡祭の二大火祭が有名である」とだけ書いてある。

 私には、上記のことが不思議でならない。日牟礼八幡には何か秘密が隠されているのではないかと妄想している。

2026年7月3日金曜日

いくつもの星の下で

 「いくつもの星の下で」 youtubeより

 オフコースといえば小田和正という印象が強いが、初期のデュオの頃には相方の鈴木康博が作った曲もある。
 1980年発売のアルバム『We are』のA面の最後に収録されている「いくつもの星の下で」もその一つである。
 「いつもひとり くやし涙 流してきた男のことを あなたに聞かせたい 僕のすべて教えたい そばに来て」という歌詞が切ない。

 『男はつらいよ』の寅さんではないけれど、生きていればつらいことはある。誰かに聞いて欲しいこともある。

2026年7月2日木曜日

古典落語

『古典落語』続(々)々(講談社文庫、1973年)

 私は大学生の時に落研に入っていた。学園祭で落語をしたこともあるが熱心ではなく、今は全くやっていない。
 もともと中学生の時に教室で古典落語の「やかん」をやったのが思いのほか受けて、落語の面白さにはまった。 
 ネタ本は興津要編の『古典落語』だった。(上)、(下)、(続)、(続々)、(続(々)々)があり、「やかん」は(下)に載っている(注)。

(注)「やかん」に出てくる「ウナギの名前の由来」については、拙著『やっぱり滋賀が好き』の「ちょっといっぷく 琵琶湖のウナギ」(103~104頁)を参照。

 ウナギの話ばかりで申し訳ないが、上記の『古典落語』続(々)々には、最初に「うなぎ屋」という話が載っている。
 ウナギを持ったうなぎ屋の主人が「どこへいくんだか、前へまわって、うなぎに聞いてください」というオチが面白い。
 名人の5代目古今亭志ん正が演じたバージョンがyoutube(音声のみ)で見つかったので、下記に掲げておきます。

「うなぎ屋」 youtubeより

 人前で落語をやりたいとはもう思わない。私は、人を笑わせたいというより、人の笑う顔が好きなのだと思う。

2026年6月30日火曜日

山王稲穂神社

山王稲穂神社の幸福守

 小金井市にある山王稲穂神社の幸福守は、ハンカチ王子の斎藤佑樹が甲子園で優勝した時に身に付けていた。
 20年前のことだが、それから有名になり、現在でも幸福守を求めて山王稲穂神社へ参拝する人がいるという。
 私も自転車でたまに立ち寄るが、それは山王稲穂神社が滋賀県にある日吉大社の系列に属するからである。

幸福守の裏側

 日吉大社は、拙著『「びわ湖検定」でよみがえる』で書いたとおり近江の国の二の宮で、東本宮と西本宮がある。
 東本宮の御祭神の大山咋神は山王権現と言われ、日吉大社は全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮である。
 有名な赤坂の日枝神社の御祭神も大山咋神である。大山咋神の使いは猿であり、狛犬ではなく狛猿が置かれている。

 日吉大社へは簡単に行けないので、代わりに山王稲穂神社に参拝しているが、おみくじがよく当たっている気がする。