2026年9月30日水曜日

東京

 
「東京」 youtubeより

 私のような地方から東京に出てきた者にとっては、1974年10月発売のマイ・ペースの「東京」は何故か記憶に残っている歌である。
 ウィキペディアによれば、深夜放送や有線放送でよくかかってロングヒットとなり、累計で約100万枚の大ヒットとなったそうだ。
 「最終電車できみにさよなら」で始まり「東京へはもう何度も行きましたね」で終わる歌詞が、新幹線に乗る時に頭に浮かんだ。

 彼女はいないのに、もし東京に彼女がいたらこんな気持ちになる気がしていた。今は東京在住だが、帰省の時そんな気持ちになる。

武蔵野の水源池の謎

『地図と愉しむ東京歴史散歩 地形編』(2013年、中公新書)


 先日、滋賀県の安土城址の地形について投稿したが(注1)、今回は東京の武蔵野の水源地についての話である。
 (注1)知命庵: 日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族編】(クリックすると飛びます)

 近所の古書店で購入した『地図と愉しむ東京歴史散歩 地形編』に「武蔵野の水源地の謎」という項があった。
 「地図を見ていて不思議に思ったことがある。ほぼ南北に並んでいる三宝寺池(練馬区)、善福寺池(杉並区)、井の頭池(三鷹市)の標高を読み取ると、池の水面の高さがどれも45メートルから50メートルと似通っているのだ」と書かれている。

『地図と愉しむ東京歴史散歩 地形編』(51頁)

 上掲の地図のとおり、「いずれも東京を流れる代表的な河川の水源地で、もとは武蔵野台地
の谷頭に連なる湧水池である」とされている。
 しかし、「現在のこれらの池は、自然湧水で満たされているわけではない。深さ100メートル以上の地下からポンプで汲み上げた地下水を導水している」とも書かれている。
 神田川の源流池として知られる井の頭池は、「現在では八ヵ所の井戸から1日3500トンの水を汲み上げて、池に導水している」そうだ。

 その理由として、「畑や雑木林で覆われた武蔵野の高台は、ほとんどが住宅地や舗装道路となり、かつて豊かな湧水をはぐくんだ池の後背地の武蔵野台地に降りそそぐ雨水は、地下にしみ込むことなく、コンクリートで固められた暗渠で遠い下水処理場へ運ばれてしまうのだ。これでは湧水など生まれようもない」と書かれている。
 因みに、練馬区の「練馬わがまち資料館」には、「石神井川は、現在、小平市の花小金井南町二丁目と三丁目の境、小金井カントリー倶楽部東側から下流とされていますが、昔は、さらに西方の鈴木町一丁目の武蔵野団地付近が水源でした」(注2)と書いてあった。
 (注2)石神井川の源流と名称 | 練馬わがまち資料館(クリックすると飛びます)

 上記の武蔵野団地の一帯は低地で、西側の新小金井街道とかなり段差があり、かつて水源であったことがイメージできる。

2026年9月29日火曜日

Melodies of Love

 
「Melodies of Love」 youtubeより

 ジョー・サンプルの曲は今年2月に「Carmel(渚にて)」(注)を投稿しているが、もう1曲だけ投稿したい。
 (注)知命庵: Carmel(渚にて)(クリックすると飛びます)

 「Melodies of Love」は1978年のアルバム『Rainbow Seeker』に収録されていて、1度聴いて覚えてしまった。
 フュージョン風のソフトなタッチで曲が始まるが、サビの部分は鍵盤を叩きつけるような激しい演奏になる。

 過ぎ去った恋愛の出逢いから別れまでがメロディに表現されているような気がして、たまに聴きたくなる。

蓮如

『原田伴彦著作集 第6巻 人物史夜話』(思文閣出版、1982年)
 
 原田伴彦は日本史学者で『原田伴彦著作集』全7巻を遺している。このうちの第6巻が古書店で売られていた。
 『第6巻 人物史夜話』の中には「日親と蓮如ー室町教団の双峰」という項がある。私は蓮如に興味があった。
 蓮如については「すぐれた政治力、巧みな組織能力と、異常なエネルギーにあふれた肉体を恵んだ」と書かれている。

 「異常なエネルギーにあふれた肉体」については3回言及しており、原文のまま下記に引用させていただくことにする。

彼は二十七歳頃に、平貞房の女である如了夫人と結婚し、わずか十年の間に、たちまち七人の子女をもうけた(222頁)

時に彼は五十七歳であるが、(中略)この歳よりさかのぼる十二年の間に、彼は、第二の妻である、亡き如了夫人の妹如祐夫人に、五男五女、合わせて十人の子をもうけている。ほとんど「としご」の連続であった(225頁)

畠山政栄の女の蓮能に、七十六歳のときには九男兼照を、七十七歳で十男兼俊、八十歳で十一男兼住、八十一歳で十二男兼継、八十三歳で十四女妙宗を、そして八十四歳で、最後の子、十三男兼智を、オートメーションのように、規則正しく生ませるという人間的、絶倫ぶりを示した(231頁)

 拙著では「滋賀県にある3000あまりの寺院のうち半分以上が浄土真宗と言われており、その多くは蓮如の時代に増えている」と書いた。
 また「各地で忙しく布教を続けながら、蓮如は五人の女性を妻として十三男十四女をもうけている」とも書いている(注)。
 (注)『「びわ湖検定」でよみがえる』 223~226頁

 この生命力が本願寺の発展につながったことは間違いない。今更ながら蓮如の超人ぶりに驚くばかりである。

2026年9月28日月曜日

Naked Like the Moon

「Naked Like the Moon」 youtubeより

 「Michael Learns to Rock」という変わった名前のロックグループの曲は以前にも取り上げたことがある(注)。
 (注)知命庵: Out of the Blueを参照(クリックすると飛びます)

 「Naked Like the Moon」は、1995年8月のアルバム『Played on Pepper』の最後に収録されている。
 「naked」は「裸の」という意味で、「naked like the Moon」とはむき出しの月面のことを言っている。
 ピアノの伴奏と静かなボーカルが印象的だが、次のとおり歌詞の最後で地球の環境破壊を嘆いている。

Inpatient with the human race
Still Nature shows a friendly face
And I believe in paradise on Earth

But when I saw the News today
So horrible I had to pray
Don't leave the Earth naked like the Moon
Naked like the Moon 
 
 昨今の気候変動に関するニュースを聞いていると、地球は「naked」にならずにいられるだろうかと思う。

ハンナ・アーレント

『ハンナ・アーレント』(中公新書、2014年)

 先日投稿した「民主主義は終わるのか」(注)の中でハンナ・アーレントに触れられていたので、もっと知りたいと思った。
 (注)知命庵: 民主主義は終わるのか(クリックすると飛びます)

 ブックオフ公式オンラインストアで検索すると上記の本が示された。店舗受取りで注文して最寄りの店で昨日購入した。
 難しい本だろうと思っていたが、著者の文章は読み易かった。内容も興味深かったので、どんどん読み進むことができた。

 副題に『「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』とあるとおり、ナチが台頭した後も亡命生活の中で全体主義と対決し続けた。
 その思考は事実を重視しており、因果関係の説明といった伝統的な方法では先例のない出来事を語ることはできないとする。
 その結果、元ナチ官僚アイヒマンをめぐる裁判の報告『イェルサレムのアイヒマン』は、刊行後に激しい非難にさらされた。

 「理解することは、生きることの人間的なあり方である」というハンナ・アーレントの言葉が、その孤高の思索を物語る。

2026年9月27日日曜日

EUROPA ( Eeath's Cry Heaven's Smile )

"EUROPA" youtubeより

 一度聴いたら忘れられない、エレキギターの名曲"EUROPA" 。邦題は「哀愁のヨーロッパ」だった。
 米国サンフランシスコ出身のラテン・ロックバンド、サンタナの曲で、1976年に日本でヒットした。
 リーダーのカルロス・サンタナはメキシコ生まれで、私はずっとメキシコのバンドだと思っていた。

 副題の"Eeath's Cry Heaven's Smile"は環境破壊に対する警鐘のようにも聞こえるが、よくわからない。
 「哀愁のヨーロッパ」の意味もよくわからないが、上掲の動画のとおり、夕陽がピッタリの曲である。