2026年11月1日日曜日

古代豪族の謎

『古代豪族の謎』(新人物文庫、2010年)


 古代には様々な豪族が存在し、天皇家と関わりを持つことにより歴史の舞台に登場し、活躍・繁栄している。
 この本は、物部氏や蘇我氏を始め葛城氏、尾張氏、吉備氏、安曇氏、秦氏など、10の豪族を取り上げている。
 私は秦氏に関心がある。祖の弓月君が百済から渡来したとされるが、中国の秦朝が祖先の可能性もあるという。

 近江の秦氏は、滋賀県愛知郡に住んでいた依知(えち)秦氏であるが、この本では触れられていなかった。
 百済寺の創立とも関係があると見られるので、依知秦氏についてさらに調べて別途投稿することにしたい。

会津藩始末記

『会津藩始末記』(中公文庫、1998年)

 12月に会津若松城へ行く予定があり、その前に1冊ぐらい会津に関する本と思って『会津藩始末記』を読んだ。
 筆者の永岡慶之助は会津出身で、サブタイトル「敗者の明治維新」のとおり、会津の立場から書かれている。
 徳川慶喜は「志操堅固ならずして思慮しばしば変ず」(243頁)、西郷隆盛も「謀略にたけた、陰湿な人物」(216頁)と手厳しい。

 藩主の松平容保は「純情生一本な若き守護職」(71頁)であるが、会津藩のその後の悲劇を思うと、やりきれない気持ちになる。
 会津に関する永岡氏の他の作品も読んでみたくなった。会津若松城へ行くまでには、もう少し時間がある。 

2026年10月31日土曜日

ハロウィン

アマゾンジャパンのイラスト

 今日はハロウィンである。私はそんなに興味はないが、過去に一度だけ仮装をしてパーティに出たことがある。
 35年前にJETRO N.Y.事務所で働いていた時(注)、ハロウィン・パーティがあり、職員全員が仮装して参加した。
 (注)知命庵: Suck it up!を参照(クリックすると飛びます)

 私はトイレットペーパーを体に巻き付けmummy(ミイラ)に仮装した。上掲のイラストの右上の感じである。

 忘れていたが、何となく今朝それを思い出した。'Trick or Treat'とか言っていたと思う。懐かしい思い出である。

2026年10月30日金曜日

O・ヘンリ短編集(三)

『O・ヘンリ短編集(三)』(新潮文庫、1969年)
 

 オ・ヘンリーの短編集が古書店で50円で売られていた。有名な「最後の一葉」が含まれていたので手に取った。
 「最後の一葉」を久しぶりに読んだ。わずか11頁の紙面の中で起承転結になっていて、やはりよくできている。
 短編の名手と言われるだけのことはある。ウィキペディアによれば、約280もの短編作品を残したそうである。

 この短編集の作品は1910年前後に書かれていて、話としては今でも通用する。少し古めかしいという点を除けば。 

When October Goes(インスツルメンタル)

'When October Goes (Instrumental)' youtubeより

 10月末になると'When October Goes'が聴きたくなる。今回はN.Y.で活躍する山中千尋のピアノです。
 インスツルメンタルも悪くはないが、歌詞がいいので歌詞付きのバージョンが聴きたくなってしまう。
 やっぱり物足りないので、昨年10月末に投稿したバリー・マニロウのバージョンを下記に再掲します。

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"When October Goes" youtubeより

 ニューヨークのブルックリン生まれのバリー・マニロウの曲である。私は10月の終わりになるとこの曲を思い出す。
 「10月が往く頃」という曲のタイトルが日本的だと思ったが、アメリカでも季節や年月が往くという感覚は共通なのだろう。
 曲の始まりは次のとおりである(拙訳は筆者)。

 And when October goes     そして10月が往く頃
 The snow begins to fly        雪が舞い始める
 Above the smokey roofs     鉛色の屋根の上を
 I watch the planes go by     飛行機が通り過ぎるのを見る
 The children running home     子供が家路を急ぐ
 Beneath a twilight sky      たそがれの空の下

 Oh, for the fun of them        嗚呼、みんな楽しみだった
 When I was one of them      私もその一人だった頃

 10月という冬の訪れを慈しんでいるように聴こえるが、歌詞の二巡目に入るとそうでないことがわかる。

 And when October goes      そして10月が往く頃
 The same old dream appears   同じ古い夢が現れる
 And you are in my arms        君は私の腕の中にいて
 To share the happy years     幸せな歳月を共に過ごす
 I turn my head away       私は顔をそむけて
 To hide the helpless tears       やるせない涙を隠す

 Oh how I hate to see October go    嗚呼、10月が往くのを見るのはなんて嫌だろう

 10月に別れた恋人を思い出し、幸せだった日々を懐かしんでいる。曲の終わりに向かってその気持ちは高まっていく。

 I should be over it now I know     乗り越えなければとわかっている
 It doesn't matter much      でもあまり変わらない
 How old I grow            どれだけ歳を取っても
 I hate to see October go        10月が往くのを見るのは嫌だ

もうすぐ10月が終わる。

2026年10月29日木曜日

微笑みに乾杯

「微笑みに乾杯」 youtubeより

 安全地帯が1988年8月25日にリリースした「微笑みに乾杯」。この曲のリリースをもって安全地帯は活動休止となった。
 「もう涙ふいて歩いてゆこう このままずっとずっと  もうふりむかない きみのために微笑みを」という歌詞がある。
 恋人同士のことを歌っているが、安全地帯というグループについて歌っているようにも聞こえて意味がよくわからない。

 たまたま見つけたユーチューブの映像は琵琶湖のライブカメラだった。雨だれの先に湖岸の高層マンションが見える。

仏教は、いかにして多様化したか

『仏教は、いかにして多様化したか』(NHK出版、2025年)

 西武新宿線の野方へ用事で出かけた時、時間つぶしにブラブラしていたら商店街に小さな書店があった。
 その店の2階でこの本を見つけて、目次の第4章の中の「世俗化した日本の仏教」が気になって購入した。 
 159頁に『明治政府は、「仏教の僧侶は肉食しても、正式な妻を持っても構わない」という衝撃的な布告を発しました』と書いてある。

 これまで私は、日本の僧侶の肉食妻帯は浄土真宗の開祖である親鸞から始まったとばかり思っていた。
 しかし、浄土真宗以外の宗派では肉食妻帯は明治までは大っぴらにには行われていなかったのだろう。
 昨年6月投稿の「アーネスト・F・フェノロサ」(注)で、フェノロサが崇拝した僧侶の敬徳について「僧侶の肉食妻帯が認められても戒律を厳守し布教に命を懸ける高僧」と書いてある意味がわかった。
 (注)知命庵: アーネスト・F・フェノロサ②(クリックすると飛びます)

 肉食妻帯自体の是非を問う気はないが、結果として僧侶は世襲となり、住職を代々継ぐことになった。
 かつて僧侶は学僧であり、仏教が社会に役立つには学問として見直す必要があるのではないかと思う。