2026年10月22日木曜日

幸せになるため

「幸せになるため」 youtubeより

 1974年発売のハイ・ファイ・セット6枚目のシングル、「幸せになるため」。テレビドラマの主題歌だったらしい。
 私は長野に出張した時にたまたま中古店で見つけて買った『HI-FI BLEND PART 2』に収録されているのを聴いた。
 「川面に広がる 黄昏 もう一度 二人で歩いてみたい 迎えにゆこう 幸せになるため」という歌詞が心に沁みる。

 上掲のyoutubeの夕陽の映像の中に「瀬田夕日坂」が含まれていた。「瀬田の夕照」は近江八景(注)の一つである。
 (注)知命庵: 「近江八景」のコースターを参照(クリックすると飛びます)

邪馬台国近江説

『伊勢遺跡と卑弥呼の共立』(吉川弘文館、2024年)

 伊勢遺跡は、滋賀県守山市伊勢町、阿村(あむら)町、栗東市野尻(のじり)にかけて広がる弥生時代後期の大規模遺跡である(注1)。
 (注1)伊勢遺跡を参照(クリックすると飛びます)

 平成7(1995)年に弥生時代の大型堀立柱建物が遺跡の中心部で発見されたことが報道され、邪馬台国近江説が一時話題となった。

『伊勢遺跡と卑弥呼の共立』(98頁)

 これは、当時は弥生時代後期が紀元3世紀とされていたためであり、その後の調査・研究により少し年代が遡ることとなった。
 現在は弥生時代後期は紀元1世紀~3世紀頃とされており、著者も「伊勢遺跡のこれらの建物が消長した時期を紀元60~180年頃」(109頁)と推定している。

 この結果、「伊勢遺跡は卑弥呼共立以降に発達した特異な集落ではなく、卑弥呼治世時にはその役割を完全に終えていた」(112頁)と、邪馬台国近江説は否定されている。
 一方で、「伊勢遺跡の最終段階が卑弥呼の共立とわずかながらも時間的な共有関係を有していたことは、むしろ重視されてもよい」(114頁)としている。

 私が気になるのはむしろその点である。卑弥呼が共立される前、倭国では大規模な戦乱、いわゆる「倭国大乱」が続いていたとされる。
 拙著『「びわ湖検定」でよみがえる』では、「多賀大社」で「倭国大乱」に触れ、「邪馬台国と狗奴国の争乱と考える説が有力」と書いた(注2)。
 (注2)『「びわ湖検定」でよみがえる』(209頁)

 また、「多賀大社が氏神様であったかどうかはともかくとして、犬上郡が狗奴国の一部であった可能性があるのかもしれない」とも書いた(注3)。
 (注3)『「びわ湖検定」でよみがえる』(210頁)

 さらに、拙著『やっぱり滋賀が好き』では、多賀大社の古例大祭の「富の木渡し式」について「和睦をしているようにも見える」とまで書いている(注4)
 (注4)『やっぱり滋賀が好き』(46頁)

 冒頭の本でも、伊勢遺跡が「邪馬台国の成立していく過程とは時間軸上密接な関係」(114頁)あったことは認めており、近江への興味は尽きない。

2026年10月20日火曜日

暴政

『暴政』(慶應義塾大学出版会、2017年)

 歴史家ティモシー・スナイダーの『暴政』。私は『民主主義は終わるのか』(注)の「読書案内」でこの本を知った。
 (注)知命庵: 民主主義は終わるのか(クリックすると飛びます)

 サブタイトル「20世紀の歴史に学ぶ20のレッスン」のとおり、20世紀のヨーロッパの暴政を基に20の警句を発する。
 19番目の警句は「愛国者(ペイトリオット)たれ」である。ナショナリストは愛国者とまるで異なると説明している。

 21世紀の暴政に対し、20世紀のヨーロッパの苦い教訓に学んで民主主義が終わらないようにできるかが問われている。

万葉四季の花

『万葉四季の花』(佼成出版社、1987年)

 朝晩の気温差が大きい。奈良県に住むS氏の「万葉歌人なら歌をよむのに困る」という言葉が気になり、この本を買った。
 『万葉集』で詠みこまれた草木花の四季折々の写真に、和歌が添えられている。 何とも気持ちが落ち着く美しい本である。
 いちばん多く詠われた山萩の写真を下記に掲げる。天智天皇の皇子、志貴が亡くなった時の挽歌の反歌が添えられている。

萩の写真

 こういう写真を見ていると、都会の喧騒を離れて田舎の静かな山里へ行きたくなる。心豊かに生きていた万葉人が羨ましい。

2026年10月18日日曜日

Always on My Mind

「Always on My Mind」by Willie Nelson  youtubeより

 1972年の楽曲「Always on My Mind」。様々な歌手がカバーしており、私はジョセフ・ウィリアムズで聴いた。
 そのバージョンは見つからなかったので、比較的似ていると思うウィリー・ネルソンのバージョンを掲げる。
 スローバラードで淡々と歌い上げる歌詞が胸を打つ。英文のまま、下記に引用させていただくことにする。

Maybe I didn't love you
Quite as often as I could have
Maybe I didn't treat you
Quite as good as I should have
If I made you feel second best
Girl I'm sorry I was blind
 
But you were always on my mind
You were always on my mind 
 
  参考までに1987年にヒットしたペット・ショップ・ボーイズのバージョンも掲げるが、かなり感じが違う。

「Always on My Mind」by Pet Shop Boys youtubeより

滋賀銀行東京支店

滋賀銀行東京支店の総合口座通帳

 私は中央区日本橋小伝馬町にある滋賀銀行東京支店に総合口座を開設し、上掲のとおり通帳を持っている。 
 2冊目の拙著『やっぱり滋賀が好き』を2017年10月に出版した際、その売上の振込用に開設したものである。
 ピークで40万円の残高があったが、小伝馬町が不便なので現在は自宅近くのみずほ銀行に振込先を変更した。

 口座開設の際に窓口で相談すると、滋賀県と関係がある人物ではないのでなかなか認めてもらえなかった。
 東京支店の次長に『やっぱり滋賀が好き』に滋賀の中小企業経営者が登場することを話し認めてもらった。
 次長は1冊購入してくれたが、滋賀銀行の多額の横領事件(注1)について触れていることには難色を示した。
 (注1)『やっぱり滋賀が好き』の「裁かれた銀行」(162~164頁)を参照

 現在残高は0円であるが、「事業承継の認識に係るカウンセリング」(注2)の売上の振込用に再度活用したい。
 (注2)知命庵: ホームページの開設を参照(クリックすると飛びます)

2026年10月17日土曜日

Let's concentrate

「星の王子様」の'boa constrictor' youtubeより

 私は中学受験をして中高一貫のミッション系の進学校に入学した。その学校には外国人の英語教師がいた。
 通常の英語の授業とは別に'English'があり、'Stand up'(起立)、'Bow'(礼)から始まる'Only English'だった。
 それを担当していた米国人のU先生の口癖が、'Let's concentrate'(集中しましょう)だったのを憶えている。

 'English'の教科書は、オ・ヘンリーの「最後の一葉」やサンテグジュベリの「星の王子様」を題材にしていた。
 「最後の一葉」の'pneumonia'(肺炎)や「星の王子様」の'boa constrictor'(大蛇のボア)は今も忘れていない。
 U先生は米国西部訛りだったのではないかと思う。左利きで黒板を右手で消しながら左手で書くことができた。

 'English'の勉強は「回数多く時間少なく」とも言っていた。私が英語好きになったのはU先生の影響もある。