先日、安来市加納美術館を訪れた。加納莞蕾の絵画の収蔵のため創設されたが、寄贈されて安来市加納美術館となっている。
加納莞蕾は、フィリピンのキリノ元大統領に日本人戦犯の助命を嘆願した人物であると、ある中小企業経営者から教わった。
キリノ元大統領は、日本軍とのマニラ市街戦で妻と3人の子供を亡くしたにもかかわらず、日本人戦犯105人に特赦を与えた。
その経緯について知るため、広島へ帰省した際に美術館を訪問すると決めていて、松江駅へ行く高速バスに乗った。
松江駅から美術館までは車で約40分かかるが、鳥取市に在住する35年来の友人が松江駅まで車で迎えに来てくれた。
入口の左側に「加納莞蕾の願い」の碑があった。「赦し難きを赦す」と書いてあり、キリノ元大統領の次の言葉が刻んである。
'I do not want my children and my people to inherit from me hate for people who might yet be our friends for the permanent interest of the country.'
名誉館長の加納佳世子氏と少し話をすることができた。近隣の小学校などで加納莞蕾の話をされているそうだ。
私は、戦争の悲惨さを継承することよりも、平和の有難さを継承することの方が大切ではないかと思っている。
戦争の悲惨さは、現在のウクライナや中東を見れば一目瞭然だし、もし戦争になれば嫌でも感じることになる。
加納莞蕾やキリノ元大統領のように、将来の平和を創ることに努めた人達の話こそ後世に伝えるべきだと思う。



