2026年9月23日水曜日

シルエット・ロマンス

「シルエット・ロマンス」 youtubeより

 今日は秋分の日で、これから夜の方が昼より長くなる。そんな深まる秋に「シルエット・ロマンス」はピッタリの曲だと思う。
 1981年11月発売の大橋純子の曲で、翌年の日本レコード大賞・最優秀歌唱賞を受賞した。小柄な人だが歌は抜群に上手かった。
 作曲者の来生たかおがセルフカバーしたバージョンもあるが、この曲は大橋純子のボーカルの方が情感が伝わる感じがする。
 
 こういう感情を持つことはもうなくなってしまったが、2巡目のサビの部分の歌詞を聴くと、今でも心が揺さぶられてしまう。

 ああ 抱きしめて 身動き出来ないほど もっとロマンス 甘くだましてほしい
 ああ 抱きしめて 鼓動がひびくほどに もっとロマンス 激しく感じさせて

日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族編】

『日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族編】』(PHP文庫、2014年)

 昨日、近所の古書店で100円で売られていた『日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族編】』を購入した。
 第1章が『なぜ信長は「安土の小島」に壮大な城を築いたか』であり、何が書いてあるか気になった。「安土の小島」とあるとおり、かつては島のような存在だった安土山に築かれた安土城について書かれている。

『日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族編】』33頁

 上記の地図では、安土山の足元まで琵琶湖の内湖が迫っており、周囲は湿地帯で「安土山は琵琶湖の中に浮かぶ小さな島であった」と筆者は書いている。
 続いて、「信長は琵琶湖周辺のどこでも、自分自身の拠点城として自由に選択することができた。(中略)なぜ、信長はこの安土山を選んだのだろうか?」と問う。
 「地形」の専門家ならではの筆者の答えが導き出されているが、ネタバレになるのでここには書かない。

 私も、昨年9月に投稿した「安土城址」(注)で、「大中の湖が干拓されるまでは城のある安土山は琵琶湖に突き出た岬だった」と書いた。
 (注)知命庵: 安土城址(クリックすると飛びます)

 その際に参考にした『隔週刊 日本の城 DVDコレクション 7 安土城』では、安土城は「北陸と京都を結ぶ交通の要衝」と説明されている。

 安土城は、天正4年(1576)から3年の歳月を費やして完成されたが、そのわずか3年後の天正10年(1582)に火災により焼失してしまった。平成元年(1989)から発掘調査が本格的に開始されたとはいえ、まだ謎は多い。

2026年9月22日火曜日

陽はまた昇る

「陽はまた昇る」 youtubeより

 今朝の散歩の時、久しぶりに雲間から朝陽が見えたので、谷村新司の「陽はまた昇る」を投稿しようと思う。
 ウィキペディアによれば、1979年発売のソロデビューシングルでドラマ 「陽はまた昇る」の主題歌だった。
 出だしの「夢を削りながら年老いてゆくことに 気が付いた時 はじめて気付く空の青さに」が身に染みる。

 太陽は毎日上る。人の心はそうはいかないが、「生きてるとは燃えながら暮すこと」はそのとおりだと思う。
 散歩で行く公園の入口は台風で通行止めだったが、中でジョギング中の人もいた。太陽も人も止められない。

2026年9月21日月曜日

樹の声・海の声

  辻邦生の長篇小説、『樹の声・海の声』。上・中・下3冊に分かれた単行本を買ったのは長野の古書店だった。
 当時、私は北関東信越地区を担当する仕事をしており、長野支店へ行った際に立ち寄った古書店にあった。
 外箱の装丁が凝っていて、中の本の表紙も薄緑色で綺麗な状態だったので、一目で気に入ってすぐに購入した。
 
『樹の声・海の声(上)』(朝日新聞社、1982年)

 上巻の帯の裏を見ると「いままで実在の人物を小説に書いたことのなかった私が、なぜ『樹の声・海の声』において実名を出すだけではなく、実在の資料をそのまま生の形で作品の中に使うのか」と書いてある。
 その記述のとおり、この小説は、明治・大正・昭和を通じて実在した女性の人生をもとに描かれている。

『樹の声・海の声(中)』(朝日新聞社、1982年)

 中巻の帯には「私がほしかったのは、本当の自由。生きるって素晴らしい、と思いたい……」と書かれている。
 主人公の女性の人生を通して、懸命に人生を生きようとする人間の姿を辻邦生は描こうとしたのだろう。
 私は辻邦生が好きで作品をかなり読んだが、一度きりの人生を大切にするというテーマは一貫していた。

『樹の声・海の声(下)』(朝日新聞社、1982年)

 下巻の帯に「燃える恋のあとに知った真実の愛ー パリからワルシャワへ、そして祖国へ。」と書かれているとおり、小説の舞台は日本にとどまらない。
 ヨーロッパで活躍する美しい女性の波乱に富んだ人生が描かれており、読んだ時にとても面白かった記憶がある。
 しかし、原稿用紙3300枚の長篇小説であり、持ち歩きに不向き箱入りの単行本は、今ではあまり流行らない。

 私も再読することはないので、まちライブラリー(注)へ寄贈することした。その方が本にとって幸せだろう。
 (注)知命庵: まちライブラリー(クリックすると飛びます)

雨のリグレット

「雨のリグレット」 youtubeより

 稲垣潤一には雨の歌が多いような気がする。1月投稿の「J's LOVE SONG」(注)ではアルペジオが雨音だった。
  (注)知命庵: J's LOVE SONG (ORIGINAL VERSION)(クリックすると飛びます)

 「雨のリグレット」は1982年発売のデビューシングルで、私が持っていたベスト・アルバムの最初の曲だった。
 曲の中間の「雨の街は 暗い海 記憶の船 運んでゆく」という歌詞のとおり、雨の日の記憶を歌っている。

 台風の影響で今日は一日雨の予報である。雨は記憶をよみがえらせる。どちらかというと悲しい記憶が多い。

永遠の記憶

『永遠の記憶』(文藝春秋、2026年)


 今年7月に亡くなった東野圭吾の『永遠の記憶』。刊行される半月前に亡くなったため、事実上の遺作である。
 人気作家である東野圭吾の作品は何冊か読んでいて、ブックオフでたまたま見つけたので買って読んでみた。
 さすがに読み易く、あっという間に読み終わった。内容については、ネタバレになるのでここには書かない。

 「亡くなることがわかっていて書いたと思う」とある人が話していたが、それはどちらとも言えない気がした。
 メルカリに出品すると、買ったのと同じ値段ですぐに買い手が付いてしまった。さすがは東野圭吾作品である。 

2026年9月20日日曜日

雨に泣いてる(Weeping in The Rain)

「雨に泣いてる(Weeping in The Rain)」 youtubeより

 雨の歌はたくさんあるが、この曲も忘れられない。柳ジョージ&レイニーウッドの「雨に泣いてる(Weeping in The Rain)」。
 'Weeping in the rain  Weeping in the rain Weeping in the rain  Weeping in the rain'のフレーズで始まり、執拗に繰り返される。
 フレーズの合間に短い日本語の歌詞が挟まっているが、'Weeping in the rain'という言葉の繰り返しだけが強く印象に残る。

 雨の中に一人佇んで泣いているというのだから、もちろん失恋の歌だろう。雨がそぼ降る朝にエレキギターが鳴いている。