一昨日の投稿で書いたとおり、『次郎物語 五』を図書館で借りた。古い本だろうと思っていたが、2020年発行の岩波文庫版だった。
「ー 友愛塾・空林庵」とあり、友愛塾が浴恩館、空林庵は空林荘がモデルと思われる。最寄り駅は東上線の下赤塚駅となっていた。
年譜によれば、著者の下村湖人は佐賀県生まれで、熊本第五高等学校の友人を助けて大日本連合青年団講習所長になっている。
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| 『次郎物語 五』(岩波文庫、2020年) |
この講習所が浴恩館で、湖人が1933年から所長だったが、軍国主義の影響により1937年に辞任し『次郎物語』も連載中止となった。
1954年3月付の「あとがき」には、「戦争末期の次郎を第六部、終戦後数年たってからの次郎を第七部として描いてみたい」と書かれている。
その願いは叶わず、1955年4月、71歳で亡くなった。社会教育家の湖人とすれば、次郎の姿を通して戦前・戦後の日本を書きたかったのだろう。
私も小学生の時に『次郎物語』を読んだ記憶がある。浴恩館へ今回行くまでは全く忘れていたが、第一部から読み直した方がいいかもしれない。

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