![]() |
| 『地図と愉しむ東京歴史散歩 地形編』(2013年、中公新書) |
先日、滋賀県の安土城址の地形について投稿したが(注1)、今回は東京の武蔵野の水源地についての話である。
(注1)知命庵: 日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族編】(クリックすると飛びます)
近所の古書店で購入した『地図と愉しむ東京歴史散歩 地形編』に「武蔵野の水源地の謎」という項があった。
「地図を見ていて不思議に思ったことがある。ほぼ南北に並んでいる三宝寺池(練馬区)、善福寺池(杉並区)、井の頭池(三鷹市)の標高を読み取ると、池の水面の高さがどれも45メートルから50メートルと似通っているのだ」と書かれている。
しかし、「現在のこれらの池は、自然湧水で満たされているわけではない。深さ100メートル以上の地下からポンプで汲み上げた地下水を導水している」とも書かれている。
神田川の源流池として知られる井の頭池は、「現在では八ヵ所の井戸から1日3500トンの水を汲み上げて、池に導水している」そうだ。
その理由として、「畑や雑木林で覆われた武蔵野の高台は、ほとんどが住宅地や舗装道路となり、かつて豊かな湧水をはぐくんだ池の後背地の武蔵野台地に降りそそぐ雨水は、地下にしみ込むことなく、コンクリートで固められた暗渠で遠い下水処理場へ運ばれてしまうのだ。これでは湧水など生まれようもない」と書かれている。
因みに、練馬区の「練馬わがまち資料館」には、「石神井川は、現在、小平市の花小金井南町二丁目と三丁目の境、小金井カントリー倶楽部東側から下流とされていますが、昔は、さらに西方の鈴木町一丁目の武蔵野団地付近が水源でした」(注2)と書いてあった。
(注2)石神井川の源流と名称 | 練馬わがまち資料館(クリックすると飛びます)
上記の武蔵野団地の一帯は低地で、西側の新小金井街道とかなり段差があり、かつて水源であったことがイメージできる。


































