2026年8月31日月曜日

「近江八景」のコースター

「近江八景」(東京滋賀県人会より)

 「近江八景」をご存じだろうか。滋賀県のホームページを見ると「江戸時代の初めに、公家で文化人であった近衛信尹が、膳所城からみた風景を「瀟湘八景」(注1)になぞらえ、「近江八景」として選定し、和歌を詠んだと言われています」と書かれている。
(注1)中国湖南省の湘江と瀟水という川とそれが流れ込む洞庭湖に見られる八つの風景を描いたもの

 具体的には、次の八つの風景である。
・「比良の暮雪」(ひらのぼせつ):比良山地の峰に雪が積もった情景
・「堅田の落雁」(かたたのらくがん):堅田の満月寺浮御堂付近の湖上に雁の群れが舞い降りる情景
・「唐崎の夜雨」(からさきのやう):唐崎神社の松の古木に夜の雨が降り注ぐ情景
・「三井の晩鐘」(みいのばんしょう):天台寺門宗の三井寺で鐘が撞かれる夕刻の情景
・「粟津の晴嵐」(あわづのせいらん):粟津原に、晴れた日に山風が吹き渡る情景
・「矢橋の帰帆」(やばせのきはん):矢橋の船着き場に船が帰港する情景
・「瀬田の夕照」(せたのせきしょう):瀬田川にかかる瀬田唐橋から望む琵琶湖の夕景
・「石山の秋月」(いしやまのしゅうげつ):石山寺から望む秋の月と、その明かりを映した琵琶湖の情景
(以上は「OUTDOOR SHIGA」からの引用)

 私は、写真の「近江八景」のコースターを持っている。風景ごとにコースターがあり、8枚でセットになっている。

「近江八景」のコースター

 このコースターは元「ミス大津」のTさんからいただいたもので、そのことは拙著にも書いた(注2)。ミス大津だった頃に記念にと思って残しておいたものだそうだ。コースターの箱の裏側に「滋賀県観光キャンペーン大津地域推進協議会」と書いてある。
(注2)『やっぱり滋賀が好き』の65,66頁を参照

 Tさんには、近江今津の「丁子屋」での鴨鍋(注3)や堅田の浮御堂のそばの「魚清楼」(注4)での食事に付き合ってもらうなど大変お世話になったが、私の不手際が原因で現在は音信不通になってしまった。
(注3)『やっぱり滋賀が好き』の59~62頁を参照
(注4)『やっぱり滋賀が好き』の74~77頁を参照

 見た目だけではなく、人柄もとてもよい人だった。会えなくなったのは残念だが、自分のせいなので仕方がない。お元気で活躍されることを祈っている。

「近江八景」のコースターの箱(裏側)

 今頃になって、何故「近江八景」のコースターのことなど思い出したのだろう。暑かった夏のせいかもしれない。それとも、前日に'My Foolish Heart'(注5)を投稿したのがいけなかったのだろうか。
(注5)知命庵: My Foolish Heartを参照(クリックすると飛びます)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

寡聞にしてまだ見ぬ近江八景だが、片田の落雁、矢橋の帰帆などなど名称からだけでもその美しさが偲ばれる。豊かな水に恵まれた近江は、日本文化の源流の地に違いない。大宰の小説の中で最も美しいと信じる「東京八景」は大宰の回生の記。不肖コメント子は武蔵野に住居を定めて30年。そろそろ武蔵野八景に挑戦しようか。な。

大鯰 さんのコメント...

コメント、ありがとうございます。いろんな場所の八景がありますが、それぞれ核となる存在があり、「近江八景」の場合はやはり琵琶湖でしょう。武蔵野の場合、それが何になるののか、明治の頃は玉川上水だったみたいですが。