2026年9月9日水曜日

式子内親王伝

『式子内親王伝』(朝日文庫、1994年)


 式子内親王は後白河法皇第三皇女で、忍ぶ恋の歌人として名高い。有名なのは百人一首の次の和歌だろう。
 
玉の緒を絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする

 先日投稿した『録外録』(注1)の巻末の朝日文庫のリストで、『式子内親王伝』という本があるのを知った。
 (注1)知命庵: 録外録を参照(クリックすると飛びます)

 第一回紫式部文学賞受賞ということよりも、「面影びとは法然」というサブタイトルの方が私は気になった。
 
「法然上人足曳きの御影」(アールクリエーションより)

 上掲の「法然上人足曳きの御影」はこの本にも出てきて、「目のやさしさは印象的である」と書かれている。
 二人の出会いは「法然五十代の、式子三十代の、それぞれ半ばあたり(中略)まさに成熟の年代」であった。
 斎院(注2)を務め結婚が許されない内親王と戒律を守って生涯を送った僧侶は、運命的に出会ってしまった。
 (注2)賀茂神社に奉仕した皇女

 式子が死ぬ前、法然は手紙を受け取るが式子には会わずに返書を出す。この返書がこの本の鍵になっている。
 因みに、瀬戸内海の生口島(注3)に法然と式子に関する伝承があると知った。もう一度行ってみたくなった。
 (注3)知命庵: 瀬戸田(生口島)を参照(クリックすると飛びます)

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