2026年9月10日木曜日

東京の「地霊」(ゲニウス・ロキ)

『東京の「地霊」(ゲニウス・ロキ)』(文藝春秋、1990年)

 この本は随分前に読んだが、とても面白かった。都内13カ所にまつわる話を「地霊」としてまとめている。
 4カ所目の『「江戸の鬼門に「京都」があった』は上野公園である。上野公園の北に東叡山寛永寺がある。
 上野は、寛永寺開山堂⦅両大師(注)⦆に祀られている慈眼大師・天海が作ったことはよく知られている。
 (注)知命庵: 両大師を参照(クリックすると飛びます)
    『やっぱり滋賀が好き』の123頁にも書いています   

 天海は、江戸城の鬼門に東叡山寛永寺を建立して比叡山延暦寺の写しとし、不忍池を琵琶湖に見立てた。
 不忍池にある中の島は、琵琶湖にある竹生島の写しとして人工的に作られたと、この本には書かれている。
 したがって、中の島にも竹生島と同様に弁財天が祀られている。竹生島は江の島、宮島(広島)と並んで日本三大弁天と言われるが、一番行き難いと思う。私は大津にいたおかげで全てに行っている。

不忍池(上野恩賜公園・公式ホームページより)

 因みに、2カ所目の『「暗殺の土地」が辿った百年の道のり』は、大久保利通が暗殺された紀尾井町である。
 明治11年(1878)5月、下記の略図の真ん中、現・ホテルニューオータニの前あたりで大久保は暗殺された。
 道路の反対側の現・清水台公園には大久保を哀悼する石碑が立っているが、その理由を知る人は少ない。

『東京の「地霊」』37頁から引用

 私はこの本を読んで現地へ行った。草むらを歩くと小さな蛇が出たが、「地霊」の化身に会った気がした。

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