冬になって風を感じるようになった。風を題材にした歌はたくさんある。はしだのりひことシューベルツの1969年のヒット曲『風』もその一つである。
「人は誰もただ一人旅に出て 人は誰もふるさとを振りかえる」で始まる歌詞は「ちょっぴりさみしくて振りかえっても そこにはただ風が吹いているだけ」と続く。
はしだのりひこは、シューベルツ『風』の他に、クライマックスで1971年に『花嫁』、エンドレスで1973年に『嫁ぐ日』とそれぞれヒット曲を出している。
『風』 youtubeより
風というグループもあった。かぐや姫が解散した後、伊勢正三(正やん)が大久保一久と1975年に結成したフォークデュオである。
正やんは私が最も好きなシンガーソングライターの一人で、優れた曲がたくさんあるが、1976年の『3号線を左に折れ』を取り上げる。
「3号線を左に折れ 海へと向う道に吹く風 今はもう冷たく右腕をなでる」という歌詞の国道3号線は福岡から熊本を経て鹿児島へ至る国道である。
『3号線を左に折れ』 youtubeより
最後は、ユーミンこと松任谷由美の名曲『埠頭を渡る風』である。出だしのメロディから埠頭を渡って風が吹いている。
サビの部分で「もうそれ以上 もうそれ以上 優しくしなくていいのよ」という歌詞には何度聴いても涙が出そうになる。
どうして風が吹くのか、その構造を理解していないが、風は街や道や埠頭だけでなく人の心の中にも吹くものらしい。
『埠頭を渡る風』 youtubeより
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