2026年1月3日土曜日

ちはやぶる

 1月12日に近江神宮の神前で天智天皇の歌を朗誦し、采女装束を着た4名の取姫がかるたを取り合う「かるた開きの儀」が行われる。
 新年のかるた遊びといえば小倉百人一首であり、その巻頭歌の作者である天智天皇を近江神宮が祀っているためである。
 小倉百人一首には「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」という有名な在原業平の歌がある。

「かるた開きの儀」 近江神宮のホームページより

 ちはやぶる(千早振る)は神・宇治の枕詞であるが、広瀬すず主演の映画「ちはやふる」では主人公の名前が「千早」である。
 ソニーショップのお店で店長の女性からこの映画のことを教わり(『やっぱり滋賀が好き』128頁を参照)、私は「上の句」と「下の句」をシネコンで見た。
 その女性は7月に開催される「全国高等学校かるた選手権大会」が好きで、近江神宮へ見に行ったと言っていた。

「ちはやふるー上の句ー」ダイジェスト  youtubeより

 「千早振る」という落語もある。2021年10月に亡くなった人間国宝の十代目柳家小三治はさすがに上手い。
 落語では、「千早」も「神代」も吉原の花魁の名前で、「とわ」は「千早」の本名というのがオチになる。
 「ちはやぶる」が枕詞であると知らないことに端を発して、ここまで出鱈目を並べるご隠居も大したものである。

落語「千早振る」 youtubeより(音声のみ)

 ソニーショップの建て替えでお店がなくなり、店長の女性ともそれ以来音信不通になってしまった。
 昨年末に「かるた開きの儀」を見に行こうと突然思い立ち、インターネットで高速バスの予約をした。
 結局、往復の車中泊がしんどいので中止しキャンセル料を支払ったが、近江神宮へ行けば件の女性に会える気がした。




2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

小三治の落語を久しぶりに楽しませていただきました。
マクラから考えるとロッキード事件の頃の収録ですかね?

大鯰 さんのコメント...

コメント、ありがとうございます。いろいろと連想が広がりますね。