昨年末のニュースで香港の言論統制が厳しくなっていることが伝えられていた。1国2制度は有名無実化しつつある。
私はフィリピンのマニラに住んでいた時に、家族旅行で一度だけ香港へ行った。まだ幼児の娘も一緒だった。
着陸が難しいと言われる香港国際空港に、我々を乗せた飛行機が高層ビルを掠めるように降りていったのを思い出す。
「香港」 youtubeより
台湾出身で香港でも活躍したテレサテンには「香港」という曲がある。中国の二胡を使用した前奏が私は好きだ。
「星屑を地上に撒いた この街のどこかに」で始まる歌詞は、飛行機から見える香港の夜景をよく表している。
「あぁ人はまぼろしの夢を追いかけて 生きているだけならば儚(はかな)すぎる」というサビには思わず頷く。
「空港」 youtubeより
テレサテンは1947年7月に発売されたデビュー2作目の「空港」がヒットし、日本レコード大賞の新人賞に選ばれた。
「つぐない」や「愛人」という曲のヒットにより薄幸なイメージがあるが、実際には快活で可愛い女性だったのだろう。
艶があって透き通るような歌声は日本人女性歌手には真似ができない。ビデオ映像を見ていて今でもそう思う。
「ジェルソミーナの歩いた道」 youtubeより
1995年5月、静養のため訪れていたタイ・チェンマイのホテルで発作を起こし42歳の若さで亡くなった。
「ジェルソミーナの歩いた道」は1981年2月発売のシングルで、ウェディングドレスで唄う映像が残っている。
ジェルソミーナは1954年に公開された映画『道』の主人公で、知的障害を持ちながら懸命に生きた女性である。
「佳人薄命」、彼女の肉声を聴くことはもうできないが、健気な姿と美しい声は映像として永遠に残るだろう。
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