2026年1月8日木曜日

マルグリット・デュラス

 年末から年始にかけて『マルグリット・デュラス その愛の行方』(佐藤浩子、新評論、2025年)という本を読んだ。
 新評論は2冊の拙著の出版社で、新刊案内に記載されていた『「書くこと」だけがしたい』と言うキャッチに釣られて購入した。
 マルグリット・デュラスは、43ヵ国語に翻訳され全世界で200万部のベストセラーとなった『愛人(ラマン)』の著者である。

『マルグリット・デュラス その愛の行方』

 以前に友人のH君から面白いと教えてもらって、『愛人(ラマン)』(河出文庫、1992年)は既に本棚にあった。
 帯に「18歳でわたしは年老いた! 自らの性愛体験を赤裸々に描いた衝撃作。」と書かれており、映画化されている。

『愛人(ラマン)』

 新評論の本の「はじめに」で、『モデラート・カンタービレ』と『ロル・V・シュタインの歓喜』はデュラスの作品の中でも傑作と書いてあった。
 ブックオフのアプリで検索したら、『モデラート・カンタービレ』(河出文庫、1985年)が見つかったので早速購入した。

『モデラート・カンタービレ』

 『ロル・V・シュタインの歓喜』(河出書房新社、1997年)は、インターネットで検索しても安い中古の本が見つからなかった。
 たぶん流通している在庫があまりないのだろう。メルカリが一番安かったので購入したが、定価の2266円を上回る価格だった。

『ロル・V・シュタインの歓喜』

 帯には「あなたを愛していないの それでもあなたを愛しているの……」と矛盾した表現のキャッチが記載されている。
 「デュラスの自他ともに認める幻の最高傑作が、待望の新訳で、今、よみがえる!」とも書いてあり、購読意欲をそそられる。
 
映画『愛人(ラマン)』を紹介する動画 Youtubeより

 『愛人(ラマン)』は映画も面白いと友人のH君が言っていたので、Amazonでレンタル落ちのDVDを見つけて購入した。
 確かに衝撃的な映像が満載された素晴らしい作品だったが、「書くこと」が好きな私としては本の方が官能的だった。

 『モデラート・カンタービレ』と『ロル・V・シュタインの歓喜』を読むのは今からだが、きっと面白いだろう。
 『マルグリット・デュラス その愛の行方』には、作品の背景や執筆時のデュラスの状況がこと細かく書いてある。
 いずれも自伝的小説であるが、デュラスは『「書くこと」だけがしたい』というより書かずにはいられなかったのだろう。







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