2025年5月24日土曜日

元三大師像 大開帳

深大寺 元三大師堂
令和7年4月26日から6月2日まで東京都調布市にある深大寺で元三大師(がんざんだいし)像の大開帳が行われている。2メートルもある巨像で3年にわたる修理を経て開帳される。
深大寺は自宅から自転車で45分ほどで、これまでも何度か行ったことがある。5年ほど乗っているクロスバイクのタイヤを近々交換することになっており、それまでは長距離を乗らないように自転車屋から言われていたのでゆっくり出かけた。それでも午前9時過ぎには駐輪場に着いたので山門から入って左手の元三大師堂の前に進んだ。
私は元三大師について結構詳しい。拙著の『「びわ湖検定」でよみがえる』で大師との出会いに触れ、『やっぱり滋賀が好き』では生誕の地や母親のお墓がある寺まで訪ねている。火災で焼失した伽藍を再建したことから天台宗の「中興の祖」と言われ、生身の不動明王だとか、観音菩薩の化身だとかいう信仰が生まれた。
大津在住の際、元三大師の没後1025年を記念した企画展が大津市歴史博物館で開かれ、彫刻や絵画の元三大師像が一堂に展示されていた。一人の人間の彫像があれほどたくさん並んでいたのは後にも先にも経験がない。
そんなことを考えながら10時の拝観開始を待っていたら、もう元三大師像を見なくてもいいような気がしてきた。結局、大開帳を見ずに9時半過ぎに深大寺を後にした。

0 件のコメント: