大山参りについて書くつもりだったが、良辯のことに
なりそうだ。良辯は東大寺の初代別当で、755年に
大山寺を開山したと伝えられる。その際、最初に水行
を行ったのが、良辯滝ということである。鬱蒼とした
佇まいは雰囲気十分で、隣に小さな開山堂があった。
良辯については、白洲正子の「かくれ里」の「金勝山
をめぐって」の中に記載がある。聖武天皇の命により
近江の金勝寺の創立に関わったとされ、百済の帰化人
の子孫という。東大寺の創建にまつわる金鷲行者とも
関連しているとされる。一方で、相模の人されるので
大山寺の開山者になったのかも知れない。689年の
生まれとすると開山時は66歳だが、ケーブルカーの
運休により徒歩で登った僕は、まだ筋肉痛に悩まされ
ている。おみやげに江戸末期から続く大山まんじゅう
「良辯」を買った。珍しく息子が美味しいと言った。
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