2015年6月1日月曜日

山本五十六

山本五十六には、遺書とされるものがいくつかある。
写真は『山本五十六の「覚悟」』という本の表紙で、「大君の御楯とたたに思ふ身は名をも命も惜しまさらなむ」(昭和16128日)と書かれている。この本には昭和14531日のものも載っている。
僕は、阿川弘之の『山本五十六』を読んでから五十六のことが好きになった。その本では死の7カ月前に書いた別の遺書のことに触れられており、僕が思い描く五十六のイメージに最も近い。
昭和18418日、五十六はブーゲンビル島上空で撃墜され戦死した。戦争に勝てないと悟った以上、生きては還らぬつもりだったのだろう。昨日、ふと思い付いて自宅近くにある多磨霊園の五十六の墓へ行ったが、墓前で黙祷しても何も分からなかった。
今日、僕は五十六の名前と同じ歳になった。