2025年10月9日木曜日

高尾山

 台風は本州に上陸しなかったものの曇天が続く日、久しぶりに高尾山へ登山に出かけた。通勤ラッシュによる渋滞を予想して、早朝6時に自宅から車で出発した。
 幸いさほどの渋滞には遭わず、高尾山の麓の薬王院自動車祈祷殿駐車場に7時半に着いた。駐車料金が500円と安いのでいつも利用している。
 駐車場からリフトやケーブルカーの乗り場がある登山口までは徒歩で5分ほどかかる。まだ登山客は少なく近所の人が店先を掃除していた。

高尾山(山と高原地図 高尾・陣馬、昭文社)

 山ガールという人から昔もらった地図を取り出して見ると、六つの登山コースがあることがわかる。①号線を選択し、リフトやケーブルカーの乗り場の手前から登り始めた。
 石畳の道が終わると勾配がきつくなった。左1回、右2回のヘアピンカーブを上っていると軽自動車が何台もカーブで切り返して追い越して行った。
 車の追い越しを待つのが休憩になり、最近体を少し鍛えているせいか、無事にケーブルカーの終点あたりまで登ることができた。出発から50分ほど経っていた。

高尾山薬王院の山門

 さらに歩き続けること40分、高尾山薬王院の山門に到着した。この山門から入って、右手の最後の階段を上ると本堂がある。
 高尾山薬王院は修験道の霊山である。『古寺名刹辞典』(1970年、東京堂出版)でも、「真言と修験の教行一致した道場」として紹介されている。
 744(天平16)年、行基菩薩の創建と伝えられるが、全国各地に行基開山を伝える寺は数えきれない程ある。行基と関係のある人たちが関わったのだろう。

飯縄権現堂の前の大天狗

飯縄権現堂の前の小天狗

 薬王院から高尾山の山頂までは、さらに20分ほどかかる。本堂の左手の階段を上っていくと飯縄権現堂の前に出た。
 修験道の山伏が天狗と同一視されて天狗信仰となり、団扇を持った大天狗と剣を構えた小天狗(別名烏天狗)の銅像が迎えてくれる。
 そこからまた階段を上って尾根伝いに歩いていくと、高尾山頂上(599m)に到着した。麓から約2時間で9時半になっていた。


 お天気は全く回復せず時々小雨が混じって肌寒かったが、いつもと違って空いているのでテーブル付きのベンチを確保できた。
 少し早いがお腹も空いたので、持ってきたおにぎりとサンドイッチを食べることにした。今回はポットに入った食後のコーヒーまで用意していた。
 食後は同じコースで下山したが、下りの分だけ早くなった。お土産に名物の「するさしのとうふ」を買って、11時半前に駐車場を後にした。



4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

徒歩登頂、素晴らしいです!
自分はケーブルカーかリフトで、足を甘やかしてしまうので。
久しぶりに高尾に行きたくなりました。
山頂のコーヒーは絶品でしょうね。

大鯰 さんのコメント...

コメント、ありがとうございます。今日はなんとなく体がだるいので、筋肉痛が残っているのだと思います。ガスバーナーでお湯を沸かしてコーヒーを淹れているのを別の山で見たことがありますが、やりたくなりますね。

匿名 さんのコメント...

大喜北城です、高尾山いい足慣らし場です、薬王院の階段の上がり口の左手に江ノ島まで続くと言われている!洞窟が有ります。
またケーブルの左手から登れる稲荷山コースが11/01から再整備かれて、コースが再開されました、山道ですが眺めも良いのでお勧めです。
帰りには薬王院から下山が良いと思います。
下山後には高尾山口駅の裏手の温泉で休憩が良いので、よく行きます。
お疲れ様でした。

大鯰 さんのコメント...

コメント、ありがとうございます。江の島へ続く洞窟ですか、知りませんでした。次に行った時、覗いてみます。稲荷山コースは以前に登ったことがありますが、結構大変でした。今回は車でしたが、疲れるので次は電車にしようと思っています。その時は温泉にも浸かりたいです。さすがに詳しいですね。