日吉大社の棟持ち猿。写真の中央上部に
正に棟を支えるかのように挟まっている。
西本宮楼門だけで東本宮楼門にはない。
お猿さんは神様のお使いで神猿(まさる)
と呼ばれ、魔除けの象徴として境内で猿
が飼育されている。猿のおみくじやお守り
もあり、参拝券を見ると「平成二十八年は
申年です」と書いてある。猿だらけである。
夜明け前の雄琴港。雄琴温泉に泊まって朝の散歩
をしていた時に撮った。まだ薄暗いので良い写真は
撮れないだろうと思っていたが、思いの外きれいに
撮れた。中央のはるか向こう、琵琶湖の対岸には
近江富士と呼ばれる三上山が霞んで見えている。
我々の世代は「雄琴」と聞けば特定のイメージを
持っているが、今では家族連れやカップルも多い。
豊富な湯量に加え、京阪神からのアクセスの良さ
を考えれば、人気があるのも頷ける。昭和4年に
開業した一番の老舗に泊まったが、文句の付け
ようがない程心地良かった。また是非泊まりたい。
「冬の花」と尋ねられて何を思い浮かべるだろうか?
それは「あじさい」と教えてくれた人がいる。その花
の写真が撮りたくて「寿長生の郷」を訪れた。写真の
真ん中にあじさいの新芽が写っている。色の乏しい冬
にその紅は花のように見えるに違いない。そんな感性
の鋭い方だった。「寿長生の郷」を造った叶匠壽庵の
前会長、芝田清邦氏である。その芝田氏が今年の初め
に急逝された事を後で知った。本当はもう一度お会い
してもっとお話を伺いたかった。それができないのは
残念でならないが心よりご冥福をお祈り申し上げる。